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2009年08月20日の記事は以下のとおりです。

テフロン加工

  • 2009/08/20 11:03
  • カテゴリー:

ファイル 5-1.jpg

テフロン加工と申しますと、一般的にはフライパンなどに施されているテフロンコーティングを想像される方が多いと思います。
弊社でも「フッ素系ドライルーブ」として取り扱っておりますが、工業用としては、耐摩耗性、耐熱性の用途に使用されています。

しかしながら弊社では、金属に対し表面をテフロン化するのではなく、テフロンそのものを加工する事が多いです。

テフロンは上にも書きましたが摩耗に対する耐久性が高く、例えば金属製の容器の中にテフロンで出来た棒状の物を入れて、圧力を掛けたり熱を掛けたりして使用します。
一般の金属やプラスティックですと、ある程度の力や熱を加えると割れたり溶けたりしますが、テフロンにはそれらを上回る性能がある、と言うわけです。
また柔らかいので伸びたり縮んだりして割れるのを防ぐ性質もあります。

加工する側からしますと、この柔らかいと言うのは非常に厄介で、簡単に申しますと、柔らかいゴムがナイフで切り辛いのと同じ理由です。
ゴムも同様に加工し辛いものですが、ゴムの場合はボロボロと崩れやすく精度が出し辛いので、弊社では余り取り扱いがありません。
テフロンの場合は崩れたりせず、加工の際の熱によって溶けたりもしないので、そう言う面ではゴムよりは加工はし易いのですが、0.01mm単位の加工精度を求めるとなると、やはりそこは経験が必要になります。

上の写真は外径が2mmで内径が1.5mm、厚みが0.5mmと、大変小さな部品ですが、これは一般的によく目にするような、プラスティック成型品と違い、棒材から削りだして製作しています。

内径や厚みの精度は求められていないので±0.1mm程度の誤差は許容範囲ですが、外径の精度は0.01mm単位となっております。
柔らかいので指で摘んだだけで簡単に変形してしまいますが、お客様側では慎重に取り扱い、やはりこれだけの精度が必要とのことで、安心して使って頂けるようにこちらも最新の注意を払って製作しております。

金属加工業の業界では、一般的には、金属が削れるならプラスティックも削れるもの、として知られていますが、このように、プラスティックでも切削が難しい材料があります。

弊社ではもちろん、金属に限らず、あらゆるプラスティックの製作も承っておりますので、お気軽にご相談ください。

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