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2009年09月03日の記事は以下のとおりです。

鏡面加工

  • 2009/09/03 10:24
  • カテゴリー:

ファイル 13-1.jpg

家庭で使用するような、いわゆる「鏡」とは製法が全く異なりますが、精密加工の世界でも、鏡面(ミラー)部品が必要になる事があります。

ミラーと言っても、上の写真のように物を写したり、光を反射させる目的ではなく、面が真っ平らな状態を求められる事があるのです。

ちなみに一般的なミラーの製法は、一例ですが、ガラス板の上に金属の粒子(液体)を流して、それが冷えると金属の薄い板がガラスに貼り付いたような状態となり、鏡として機能するわけです。
ですからガラスが均一な、平らな板でなくてはならないのは当然ですが、実際には0.001mmの世界で考えると、歪みがあったり、ムラがあったり、光学製品のような精密機器で使用するには難がありますし、ガラスでは強度が不足しますので、金属そのものを削って平らにする必要があります。

上の写真は、実際には製品ではなく加工治具ですが、平面度は0.005mm以下の精度です。
ラッピング加工と申しまして、弊社ではその加工設備は無いのですが、一般的な研削(研磨)加工ではここまでの精度は出せないので、特別な精度が必要な時に使用します。

特別と申しましても、弊社ではかなり頻繁にこのラッピング加工をお願いしています。
以前にも記事にした事がありますが、弊社では研磨加工の設備はなく、研磨加工程度の精度でしたら、研磨されている材料を購入したり、フライス仕上げで精度を出せますので、平面研磨加工を依頼する事はほとんどありません。年に一回程度の頻度です。

ですので弊社で研磨と言ったら、ラッピング加工の事を指します。
お客様にはそこまでの精度は要らない、と言われる事もありますが、価格的にも、研磨と比べて格段に高いわけでもないので、より精密なラッピング加工をお勧めしています。

これぞ鏡面、という品物を、是非ご依頼ください。

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