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2009年09月17日の記事は以下のとおりです。

真ちゅう製軸

  • 2009/09/17 16:18

18.jpg

個人のお客様のご依頼としては、久しぶりに真ちゅう製部品を製作致しました。

今回の部品の詳しい用途は存じませんが、一般的には、ギアや軸受けにこの真ちゅうという材料を使用しています。
基本的には余り使われていない材料だとは思いますが、もっと身近には、ドアを開ける時に使用する鍵や、昔のドアノブ、あとは以前はジッポーライターも真ちゅうで作られている物が多かったと思います。

真ちゅうは成分に銅を多く含んでいるので性質も銅に近いのですが、柔らかすぎて強度が必要な部品や、傷が付くような場所には余り使われません。
放っておくと錆と言うほどではありませんが酸化して見た目が悪くなりますし、強度が同程度のアルミと比べて2倍以上重いですし、余り良いところは無いように思いますが、他の材料には無い良い点もあります。

軸受けのような、回転する部品の場合、重い方が良い場合がありますし、摺動(しゅうどう)する所にも適しています。
摺動とは物と物とが擦れて滑る状態の事を指しますが、真ちゅうは柔らかく、かじりにくいので弊社でもそのような目的の部品を、真ちゅう製で製作する事があります。
同じ真ちゅう同士ですとかじり付く恐れもありますが、アルミやステンレスに対する部品としては、真ちゅうはとても適していると思います。柔らかいので相手の材質に勝る事も無く、かじりにくいという訳です。

また、個人の方で、この真ちゅうの酸化した風合いが好きという方もいらっしゃいます。
ステンレスやアルミには無い風合いで、精密加工業の目から見ると良い状態とは言えないのですが、これが好きで、メッキを避けるという場合もあります。

柔らかいので、磨く事で簡単に鏡面になりますし、色合いは金色に近い色なので装飾品としても適しています。

真ちゅうは材料費は高めですが、小さな部品でしたら弊社は材料費は頂きませんし、加工費はアルミと同等で最も安価な部類に入る為、個人のお客様にはとても適した材料と言えます。

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