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2010年12月17日の記事は以下のとおりです。

スピーカー用スタンド

  • 2010/12/17 14:35

160.jpg

材質は超々ジュラルミンのA7075で、光沢黒アルマイト仕上げです。

一見簡単な部品に見えますが、中央にはネジ穴が開いており、実はこのネジは国内では非常に珍しい規格です。

日本はヨーロッパなどと同じくメートルのネジなので、それ以外のネジとなると、アメリカなどにあるインチネジの規格となります。

メートルのネジであれば問題になる事は少ないですが、インチの場合は、オスネジの場合は工作機械で切るだけなので、あらゆるサイズ、ピッチのものが加工できますが、板物でメスネジの場合はヘリカル加工で削るか、タップを用意するか、どちらかになります。
(丸棒から四角く仕上げる複合加工の場合はこの限りではありません)

インチのネジも、長年の積み重ねで沢山の規格のタップを所有していますが、今回は初めて取り扱う種類だったので、お客様にご了解を得て、新しくタップを購入致しました。

サイズはマイク用スタンドとして、広く流通している「5/8-27 UN」という規格です。
マイクスタンドに決まった規格がある事を今まで知らなかったのですが、国内では余り知られていない規格ですので、もしこのスタンド用の部品で製作したい物などがありましたら、是非一度ご相談ください。

今回お客様に取り付けた状態の写真を2枚頂きましたので、併せてご紹介致します。
マイクスタンドの上にスピーカーを置くためのもので、まるで一つの商品と見間違うばかりです。それぞれ材質は違うのですが、色合いも揃っていて、こだわりが感じられます。

とてもご満足頂けたようで、私共も嬉しく思います。

弊社は創業時から、試作・開発部品をたくさん製作してきた関係で、色んな規格のネジを加工してまいりました。
以前、知人から、インチネジを加工するのは難しいと聞いたが、実際はどうなのか?
と質問されたことがありますが、全くそんな事はありません。
工作機械によっては、インチネジを切る事ができない機械もありますが、光学部品を製作しているような機械は、とても細かいピッチのネジも切る必要があるので、ネジに関してはあらゆるものが加工できます。しかも高速で切削できるので、綺麗に仕上げる事が出来、正に光学製品向けの機械、と言う事になります。

反面、鉄材を沢山削るような、重切削には向かないので、機械によってそれぞれ、向き、不向きがあることになります。

先日もある大学のお客様から特殊なピッチのネジ加工を依頼された際、日本では入手不可能な工具を、アメリカから直接購入して加工致しました。
今はインターネットのお陰であらゆる物が入手可能になり、日本になくても海外に存在するのであれば、それを手に入れて加工する、そんな時代になりました。

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