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個人のお客様向け光学部品 追加のご注文

  • 2009/11/16 17:44
  • カテゴリー:

以前製作した部品を、少し形状を変更して再度ご注文頂きました。

以前は白アルマイトでしたが、今回はつや消し黒アルマイトです。

光学部品はアルミで製作することが多く、アルミのメッキと言えばアルマイトが主流なので、弊社でもほとんどの部品にアルマイトメッキを施して納品させて頂いております。

アルミは元々軟らかくて強度が低い材料ですので、特にネジ山がある部品に対しては、ネジを守る意味でメッキをお勧めしておりますが、特につや消し黒アルマイトはお勧めです。

下の2枚の写真をご覧ください。

上が加工後そのままのもので、メッキをしていません。
下がつや消し黒アルマイトをしたものです。

ファイル 36-1.jpg

ファイル 36-2.jpg

そもそも光学部品は光の反射を嫌うので黒く染めるのが一般的ですが、つや消しにすることで更に光の反射を防ぐことが出来ます。
同じ黒でもつや有りのアルマイトは光を反射します。
昔はカメラなどの外装部品はつや有りの黒アルマイトが多かったと思います。

光の反射を防ぐと共に、加工跡が消えて均一な表面になるので、見た目もすっきりして質感が良くなります。

つや消しの強度にも色々ありまして、余り強くつや消しをし過ぎると表面が荒れてしまう為、適度なところでつや消しを止めて、その後黒アルマイト処理を行います。

この部品は、縦60mm x 横40mm x 厚さ10mm程度のサイズですが、メッキ代は500円程度です。
腐食を防げて、強度がアップし、質感が良くなって500円ですから、コストパフォーマンスは良いと思います。

ところで、当ブログではアルミ製品をご紹介することが多いので、メッキはアルマイトだけかと思われるかも知れませんが、弊社ではあらゆる材質に対してのメッキ処理を承っております。

町工場だとメッキまで頼めないのではないか・・・と、お問い合せ頂くことも多いですが、部品製作込みでしたら1個でも承っておりますのでお気軽にお申し付けください。

ステンレスはメッキが不要と考える方も多いと思いますが、ステンレスのメッキも常時行っております。その他、多いのは真ちゅう、銅、鉄などです。

ステンレス製の軸

  • 2009/11/10 16:23
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ファイル 34-1.jpg

個人のお客様より、ステンレス製の軸をご注文頂きました。

既存の部品よりも少しだけ長くした物が必要とのことで、現品をお送り頂き、こちらで採寸し、製作致しました。

現品の材質は正確には分かりませんが、ステンレスには違いないようです。

一般的なステンレスと言うとSUS304ですが、これまでにもお伝えしておりますようにSUS304よりSUS303の方が切削性がよく、コストが安くなりますので、今回の部品のように、個人・法人問わず、全てのお客様にコストが安いSUS303をお勧めしています。

このような材料は快削材料と申しまして、実はアルミ・真ちゅう・鉄など、ほとんど全ての材料にこの種別がございます。

切削性を良くする為に、昔は鉛などの有害物質を含んでいましたが、近年は規制が厳しくなり、有害物質を除いたまま、切削性の良い材料が販売されています。

では全ての材料で快削材料が良いかと申しますと、実はそうでもありません。

特にステンレスは、これまでにご紹介しましたようにSUS304の方が光沢があって、板の場合は6mm厚までは2B材という外観の優れた材料が流通しているので、この材料をそのまま使用し、切削の手間を省いた方がずっとコストは安くなります。

SUS303の全ての板厚、SUS304でも2B材以外は板の裏表を切削する必要があるので、切削性が良くても切削しなくてはならないのでは、その分コストが割高になるため、材料のまま、という状態が一番よいのです。

丸棒の場合はSUS303でもSUS304でも、規格でそのまま使える材料が揃っているので、単純にSUS303を選ぶことが多いです。

SUS303は真空用途では使用できないこと、若干磁性を持っているので、特殊な環境下では、SUS304をご指定頂いております。
もちろん、もっと特殊な環境では、SUS316や、焼きの入るSUS440Cなども通常扱っております。

材料はいろんな種類があり、お客様の方では判別は難しいと思いますので、ある程度用途を教えて頂くか、ステンレスなら何でも、などとご指定頂く事で、適切で一番コストが掛からない方法をお勧め致します。

ステンレス、素材の違い

  • 2009/11/06 15:42
  • カテゴリー:

ファイル 33-1.jpg

アルミ、ステンレスと申しましても、弊社で取り扱うだけで、アルミは5種類ほど、ステンレスは10種類ほどございます。

しかも上の写真のように、同じ種類のステンレスであっても、材料を買った時の外観は全く異なることに驚くのではないでしょうか。

当ブログでは何度もご紹介しておりますが、左の光沢がある方が、「SUS304-2B」という材料で、右が「SUS304」です。

どなたでも2B材の方をご希望されるかと思いますが、2B材は厚さ6mmまでしかなく、しかも寸法がマイナスしているので、6mmで購入しても実際には5.8mmしか無い、と言うのが普通です。

精密加工の世界では0.1mmはかなり大きな誤差ですので、図面を頂いた際、板の厚みが6mmという指定になっている場合には、8mmのSUS304材を購入し、両面を約1mmずつ削って6mmに仕上げます。
(7mmのステンレス材はありません。)

当然ながら削る分だけ手間が掛かるので、コストが上がります。

既知の企業様の場合にはお尋ねすることはありませんが、新規のお客様や個人のお客様には、5.8mmでも良いかお尋ねして、了解を得られた場合には2B材を購入して、5.8mmのままお納めすることにしています。

材料がマイナスしているのは普通のSUS304も同じですが、ご覧のように鋳肌のような、コンクリートのような状態ですので、きちんと平面を出す為に、両面を切削するのが通常の方法です。
色は黒ずんで見えますが、実際にはグレーです。

ステンレスの板は家庭用のキッチンパネルやシンクなど、薄い板で加工する物が多く流通している為、2B材のような綺麗な材料があるのですが、厚い物やブロックは需要が無い為、切削せざるを得ないわけです。

しかしながらアルミの場合はフラットで、何もしなくても精度が出ている材料がかなりの厚さまで揃っていることを考えると、ステンレスの材料メーカー次第でこの問題は解決できるのではないかと思うところです。

個人のお客様向け光学部品

  • 2009/11/04 17:38
  • カテゴリー:

光学部品は精度やその他の面についての要求が高いことはこれまで当ブログでご紹介させて頂いた通りですが、寸法はそれほど重要でないパーツも、やはり光学部品であるならきちんと製作すべきだと思います。
ただし弊社で取り扱っている部品は全て光学部品と同等の扱いをしておりますので、ご安心ください。

今回ご依頼頂いた部品はQTVR装置に取り付ける追加部品で、QTVRについては以前の記事でご紹介しました通り、大がかりな装置を一式納入させて頂いた実績がございますが、この時の装置はオブジェクトを回転させて、オブジェクト自体の立体画像を生成するのが目的です。

今回の場合はカメラ自体が回転することで360度周囲に渡ってパノラマ画像があるような写真が撮影できます。

今回お客様にご自身が撮影されたサンプルをご紹介頂きましたが、大変驚きました。一種の芸術のような、美しく、そして不思議な感覚を体験できます。
技術的には、建物内部を撮影したり、観光地の風景を撮影したりと多方面に使われているようですが、そこはQTVRの技術と言うことで、単なる写真ではなく、インタラクティブ性を持ったコンテンツになっておりました。

機会があれば弊社の工場内を撮影したいと思います。

さて部品の方ですが、構造としては単純で、写真には写っていませんが裏面に丸い穴が凹んだ形状になっています。
アルミ無垢の状態と、下は白アルマイトをした状態の写真です。

アルマイトについてはまた詳しくご紹介できたらと思いますが、一般的には黒、次いで白、その他、赤や青や金色など、多彩にあります。
白の場合は塗装したように真っ白になるわけではなく、別名クリアーアルマイトとも呼ばれるように、薄く白っぽくなる程度です。
メッキをする際薬品を使いますので余り白くし過ぎると素材に悪影響を与えることから、大体この程度で留めております。
黒の場合には完全な黒になります。カメラの部品でご存じの色合いです。

アルマイトと聞くと単なる装飾的な意味合いで、色を付けたい場合に使う、とお考えになるかも知れませんが、弊社では、お客様から用途を聞いている場合で耐久性が必要な場合や、ネジがある場合には、アルマイト加工をお勧めしています。

アルマイトは電気を通さなくなる位、被膜が付き、強度が高くなりますので、金属同士が接触するネジの様な場所がある場合は特にお勧めです。

写真の部品は50mm x 50mmに満たないサイズですが、メッキの価格は500円程度で耐久性が格段に上がることを考えるとかなりコストパフォーマンスは良いと思います。

アルミの部品をご依頼の際は、是非アルマイトをご検討ください。

ファイル 32-1.jpg

ファイル 32-2.jpg

ストロボボックス 3

  • 2009/10/30 13:08
  • カテゴリー:

ストロボボックス、3回目の今回で最終回となります。
完成状態をご紹介します。

全体の長さが約500mm、幅が約300mm、ストロボを除いた厚みが約150mmとなっております。
ファイル 31-1.jpg

ストロボの反射光を上に逃がす為の装置で、一番のポイントはボックス自体が左右に90度ずつ傾き、固定が出来るということです。
既存のストロボを使うという制約がありますので、ストロボに合わせて設計、製作致しました。
向きを決定したあと、ハンドルネジで簡単に固定できます。
ファイル 31-2.jpg

内部構造はこのようになっております。
箱の部分は弊社では製作出来ないので、弊社協力工場の板金業者に依頼しました。
ファイル 31-3.jpg

いつものように、設計費は頂いておりません。加工費のみでお見積もりさせて頂きました。
ちなみに設計費は、個人のお客様でも、法人のお客様でも一切頂いておりません。
ご質問などございましたらお問い合せください。

前回までの記事は以下の通りです。ご興味のある方は是非ご覧ください。

ストロボボックス 1
ストロボボックス 2

鏡面加工

  • 2009/09/03 10:24
  • カテゴリー:

ファイル 13-1.jpg

家庭で使用するような、いわゆる「鏡」とは製法が全く異なりますが、精密加工の世界でも、鏡面(ミラー)部品が必要になる事があります。

ミラーと言っても、上の写真のように物を写したり、光を反射させる目的ではなく、面が真っ平らな状態を求められる事があるのです。

ちなみに一般的なミラーの製法は、一例ですが、ガラス板の上に金属の粒子(液体)を流して、それが冷えると金属の薄い板がガラスに貼り付いたような状態となり、鏡として機能するわけです。
ですからガラスが均一な、平らな板でなくてはならないのは当然ですが、実際には0.001mmの世界で考えると、歪みがあったり、ムラがあったり、光学製品のような精密機器で使用するには難がありますし、ガラスでは強度が不足しますので、金属そのものを削って平らにする必要があります。

上の写真は、実際には製品ではなく加工治具ですが、平面度は0.005mm以下の精度です。
ラッピング加工と申しまして、弊社ではその加工設備は無いのですが、一般的な研削(研磨)加工ではここまでの精度は出せないので、特別な精度が必要な時に使用します。

特別と申しましても、弊社ではかなり頻繁にこのラッピング加工をお願いしています。
以前にも記事にした事がありますが、弊社では研磨加工の設備はなく、研磨加工程度の精度でしたら、研磨されている材料を購入したり、フライス仕上げで精度を出せますので、平面研磨加工を依頼する事はほとんどありません。年に一回程度の頻度です。

ですので弊社で研磨と言ったら、ラッピング加工の事を指します。
お客様にはそこまでの精度は要らない、と言われる事もありますが、価格的にも、研磨と比べて格段に高いわけでもないので、より精密なラッピング加工をお勧めしています。

これぞ鏡面、という品物を、是非ご依頼ください。

パソコン用部品

  • 2009/08/31 11:36
  • カテゴリー:

ファイル 11-1.jpg

パソコンの裏面にある、PCIスロットのカバーを加工しました。

お客様から市販されているカバーをお預かりし、指定の寸法で加工致しました。

元のカバーには穴は一部しか開いておりませんでしたが、角穴を2カ所、皿穴を2カ所、追加で加工致しました。

角穴を開ける場合、市販品などの大量生産品は打ち抜きで加工されている物が多いですが、弊社は板金加工の設備はありませんし、打ち抜きは精度が出せないので、弊社ではこのような加工はワイヤーカット放電加工機を使用します。

放電加工機を使用する場合に気を付けなくてはならないのは、メッキ処理されている時です。今回のご依頼品は、材料が鉄で、ニッケルメッキが施されておりました。
アルマイトのように電気を通さないメッキはもちろん、今回のようなNiメッキでも、電気の通りが通常とは異なる条件になるので、調整が必要になり、過去のデータから加工条件を割り出して加工致しました。

このワイヤーカットという工作機械の加工精度は、フライスなどの一般的な機械よりも数段上を行きます。
精度の証明としても利用できそうな製品を現在試作しておりますので、順次ご紹介していきたいと思います。

また今回のカバーでは、特殊な角度の皿穴加工を行いました。
通常、皿ビスは90度ですので皿穴も90度で加工しますが、今回、カバーと一緒にお預かりした相手のネジを計測したところ、120度程度ありましたので、急遽120度の刃物を製作し、加工致しました。

刃物についてもいずれご紹介できると思いますが、求められた形状に対し、刃物を製作する、という事は試作・開発の製作では非常に多いケースとなります。

一般に市販されている刃物で加工できない場合、ドリルメーカーなどに依頼して特注で製作を依頼する事も出来ますが、コストと納期がとても掛かりますので、その費用をお客様にご負担頂くよりも弊社で製作した方がずっと安く済む、という訳です。

タップや超硬の刃物など、弊社でも製作できない刃物がありますが、そのようなケースの場合は、お客様に刃物の費用をご負担頂いております。
もちろん事前に価格をお知らせしますので、価格に見合わない場合には、その部分の形状を変更したり、コストダウンしてご注文頂くこともあります。

※注
現在、追加工(既存部品への加工)はお引き受けしておりません。

ペン先

  • 2009/08/27 14:33
  • カテゴリー:

ファイル 9-1.jpg

個人のお客様へ納品致しました。タブレット用のペン先です。

私共はグラフィックに関しては勉強不足でよく知らなかったのですが、今のタブレットは筆圧を感知するのではなく、センサーのようなもので位置情報を読み取っているようです。

つまり、ボールペンなど、ペンなら何でも良いというわけではなく、タブレット付属の専用ペンでなくてはならない、というわけです。

この付属ペンにはプラスティック製のペン先が標準で付いていて、当然ながら摩耗しますので、これは消耗品と言えるでしょう。

今回のお客様のように、ペン先を金属製に変えて、いつまでも同じ書き味(?)を保とう、というご要望も当然だと思いました。

材質については、ステンレス、真ちゅう、アルミ、の3種類で製作致しました。材質によって書き味が変わると言う事で、プロフェッショナルなこだわりを感じました。

ただタブレット本体は、表面はガラスなりプラスティックなり、金属で擦ると傷が付く恐れもありますので、表面を綺麗に磨いてからお納めしました。

お客様から、ご満足頂いたとのご連絡を頂き、大変うれしく思います。

テフロン加工

  • 2009/08/20 11:03
  • カテゴリー:

ファイル 5-1.jpg

テフロン加工と申しますと、一般的にはフライパンなどに施されているテフロンコーティングを想像される方が多いと思います。
弊社でも「フッ素系ドライルーブ」として取り扱っておりますが、工業用としては、耐摩耗性、耐熱性の用途に使用されています。

しかしながら弊社では、金属に対し表面をテフロン化するのではなく、テフロンそのものを加工する事が多いです。

テフロンは上にも書きましたが摩耗に対する耐久性が高く、例えば金属製の容器の中にテフロンで出来た棒状の物を入れて、圧力を掛けたり熱を掛けたりして使用します。
一般の金属やプラスティックですと、ある程度の力や熱を加えると割れたり溶けたりしますが、テフロンにはそれらを上回る性能がある、と言うわけです。
また柔らかいので伸びたり縮んだりして割れるのを防ぐ性質もあります。

加工する側からしますと、この柔らかいと言うのは非常に厄介で、簡単に申しますと、柔らかいゴムがナイフで切り辛いのと同じ理由です。
ゴムも同様に加工し辛いものですが、ゴムの場合はボロボロと崩れやすく精度が出し辛いので、弊社では余り取り扱いがありません。
テフロンの場合は崩れたりせず、加工の際の熱によって溶けたりもしないので、そう言う面ではゴムよりは加工はし易いのですが、0.01mm単位の加工精度を求めるとなると、やはりそこは経験が必要になります。

上の写真は外径が2mmで内径が1.5mm、厚みが0.5mmと、大変小さな部品ですが、これは一般的によく目にするような、プラスティック成型品と違い、棒材から削りだして製作しています。

内径や厚みの精度は求められていないので±0.1mm程度の誤差は許容範囲ですが、外径の精度は0.01mm単位となっております。
柔らかいので指で摘んだだけで簡単に変形してしまいますが、お客様側では慎重に取り扱い、やはりこれだけの精度が必要とのことで、安心して使って頂けるようにこちらも最新の注意を払って製作しております。

金属加工業の業界では、一般的には、金属が削れるならプラスティックも削れるもの、として知られていますが、このように、プラスティックでも切削が難しい材料があります。

弊社ではもちろん、金属に限らず、あらゆるプラスティックの製作も承っておりますので、お気軽にご相談ください。

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